森の小道・二人の姉妹 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
精緻な自然描写で彩られたシュティフター(1805-1868)の作品世界は,どこまでもつつましく静謐で,心に深くしみわたるような感銘を読者にあたえずにはいないだろう.「習作集」と名づけられた中・短篇群の中から,大人のためのメルヒェンといった趣をもつ「森の小道」と本邦初訳の「二人の姉妹」の2篇を収録.
内容(「BOOK」データベースより)
つつましやかで静謐な、シュティフターの作品世界は、その精緻な自然描写と相俟って、読者の心に深い感銘を残すにちがいない。「習作集」の中から、夢見心地を誘う、心温まる佳編「森の小道」と本邦初訳の「二人の姉妹」の二篇を収録。
デミアン (文庫)
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「デミアン」は、語り手の青年ジンクレエルの自己探求の物語だ。 父母のちいさな「正しい世界」の外側をかいま見る少年時代、既成の価値観を受容できずに荒れ、自分の感性をたよりに理想を追い求め、時には人、とりわけ自分を傷つけながらも自分の内面を見詰め直す青年時代。そして、ついにありのままでかけがえのない自己をみいだしたときに体全体にみなぎるパワーと歓喜。少年期のにおいたつような追憶、嵐のような青年期の放蕩と混乱、霊的な初恋などの描写はヘッセ独特の叙情的なもの。実吉氏の典雅な訳文がひかる。 さらに、この作品は隠れた真実や無意識の願望の「謎かけ」や「暗示」に満ちていて、読者を否応なく引きつける。ヘッセは作品発表当時まだ目新しいものであった心理学の手法をよく咀嚼(そしゃく)し取り入れている。 既成価値や世間への違和感、自分は特別な存在であるという自意識、一方で密かに自分をさいなむ劣等感や罪悪感。人生の混迷期を乗り越えたヘッセが、この普遍的な青年の内面を渾身の力をこめて掘り下げるとき、読者はゆさぶられるような衝撃と共感を覚えるだろう。 心理学的な「解釈」をするなら、超自然的な雰囲気をたたえ、ジンクレエルを導く謎の青年デミアンはジンクレエルのアルター・エゴ(alter ego)であろうし、結末でジンクレエルが瀕死に陥るのはデミアン=分身との同一化を果たし、本来の自己として再生するためのいわば必然的なプロセスでなのであろう。 しかし、自分の中に静かに脈動する生命力が「本来の自己」という形を得たとき、人はこのいのちという奇跡を、何も恐れることなく十二分に「生ききる」パワーを得るのだ、というメッセージは、余分な知識なしでも十分受けとめられる。自己探求のさなかにある「青年」に、何度も読み返してほしい1冊である。(小野ヒデコ)
内容(「BOOK」データベースより)
デミアンは、夢想的でありながら現実的な意志をいだき、輝く星のような霊気と秘めた生気とをもっている謎めいた青年像である。「人間の使命はおのれにもどることだ」という命題を展開したこの小説は、第1次大戦直後の精神の危機を脱したヘッセ(1877‐1962)が、世界とおのれ自身の転換期にうちたてたみごとな記念碑ともいうべき作品である。
目眩まし (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
スタンダールの旅、カフカの旅をたどる、四つの不可思議な物語。
内容(「MARC」データベースより)
スタンダールの旅、カフカの旅、「私」の旅…。時を超えて重なり合う旅のどこにも、永遠の漂泊者「狩人グラフス」が影を落とし、忽然として浮かび上がる過去の人物たち。目眩く惑乱が襲う謎めいた4つの物語。
ヌレエフの犬―あるいは憧れの力 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
ニューヨーク、作家トルーマン・カポーティのパーティで、彼らはお互いを「見出した」。エレガントなロシア人ダンサー、ルドルフ・ヌレエフとぶかっこうでパッとしない毛色の太った犬、オブローモフは。彼らの親しい関係は、ヌレエフの死を越えて存在し続け、オブローモフを思いがけない愛の証明へと駆り立てた。
内容(「MARC」データベースより)
エレガントなロシア人ダンサー、ルドルフ・ヌレエフと、不恰好でパッとしない毛色の太った犬、オブローモフ。彼らの親しい関係は、ヌレエフの死を越えて存在し続けた…。おかしくて悲しい友情物語。
魔の山〈上〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
平凡無垢な青年ハンス・カストルプははからずもスイス高原のサナトリウムで療養生活を送ることとになった。日常世界から隔離され病気と死が支配することの「魔の山」で、カストルプはそれぞれの時代精神や思想を体現する数々の特異な人物に出会い、精神的成長を遂げてゆく。『ファウスト』と並んでドイツが世界に贈った人生の書。
悪魔の霊酒〈下〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
聖ロザーリアの面影を宿すアウレーリエとの思いがけぬ再会から、メダルドゥスの涜神の欲望は頂点に達する。ついに彼女を我がものにしようとした寸前、またも魔的分身が現れて…。遍歴の道はローマへ向かう。教皇をめぐる陰謀の罠をからくも逃れ、修道院へ帰還するが…。アウレーリエの命をかけた希望はついにメダルドゥスを悪徳から救いうるのか。五世代の罪と懺悔の歴史が明らかになる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ホフマン,エルンスト・テーオドール・アマデーウス
1776‐1822年。後期ドイツ・ロマン派の作家・音楽家。東プロイセン・ケーニヒスベルク生まれ。大学では法学を学び、以後司法官としてのキャリアを積みながら文筆に手を染める。同時に作曲家・音楽批評家としても活躍し、交響曲やオペラ作品のほか、近代音楽批評への先駆的業績を残す。司法官との昼夜二重生活のなかで、1810年代後半からいっそう旺盛な文学活動に入り、幻想的な作品を数多く書いた
深田 甫
1934年千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院修士課程ドイツ文学科修了。同大名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
点子ちゃんとアントン (単行本(ソフトカバー))
出版社/著者からの内容紹介
お金持ちの両親の目を盗んで,夜おそく街角でマッチ売りをするおちゃめな点子ちゃんと,おかあさん思いの貧しいアントン少年.それぞれ悩みをかかえながら,大人たちと鋭く対決します―つぎつぎと思いがけない展開で,ケストナーがすべての人たちをあたたかく描きながらユーモラスに人生を語る物語.
内容(「BOOK」データベースより)
お金持ちの両親にかくれて、夜おそく街角でマッチ売りをするおちゃめな点子ちゃんと、母親思いの貧しいアントン少年との友情物語。つぎつぎと思いがけない展開で、ケストナーがユーモラスに人生を語ります。小学4・5年以上。
エーミールと探偵たち (単行本(ソフトカバー))
出版社/著者からの内容紹介
おばあちゃんをたずねる途中の列車で,大切なお金を盗られてしまったエーミール.ベルリンの街を舞台に,少年たちが知恵をあわせて犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられます.
内容(「MARC」データベースより)
おばあちゃんをたずねる列車の中で、大切なお金を盗られてしまったエーミール。ベルリンの街を舞台に、少年たちが知恵をしぼって協力し、犯人をつかまえる大騒動がくりひろげられる。〈ソフトカバー〉
大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
どろぼう業をやめる決心をしたのに、だれも信用してくれません。大どろぼうをかばう二人の少年が大活躍。 対象年齢:小学中級から
--このテキストは、
単行本
版に関連付けられています。
大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
やっとつかまえた大どろぼうは巧みに脱獄、しかも警官に変装してあらわれました。 対象年齢:小学中級から
--このテキストは、
単行本
版に関連付けられています。