ゲーテからミヒャエル・エンデまで

ゲーテからミヒャエル・エンデまで、ドイツ文学を
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メトロポリス (文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
夜空をサーチライトが切り裂き、花火が〈ヨシワラ〉の文字を刻みつける。林立する高層建築の屋上では飛行機が発着を繰り返し、地下都市から現われた労働者の群れが〈バベルの塔〉に吸い込まれてゆく。ここは巨大な機械都市メトロポリス。だが、一人の天才科学者が一体のロボットを完成させたとき、都市の崩壊は始まった…。不朽の名画の原作。

アメリカ (文庫)

出版社/著者からの内容紹介
年上の女に誘惑されたばかりに、両親にやっかいばらいされたカール少年は故国ドイツを追われアメリカへ。ニューヨークの伯父の家からも追い出され、放浪の旅に出る。カフカ的冒険小説。(中井正文)


内容(「BOOK」データベースより)
故国ドイツを追われたカール少年はアメリカに渡る…。現在、最も注目すべき作家カフカの1種の冒険旅行小説の形式を借りた本書は、「城」「審判」とともに孤独3部作といわれ、絶好のカフカ入門テクストである。

若い兵士のとき (改版) (文庫)

内容(「MARC」データベースより)
17歳で志願し入隊してから20歳で敗戦をむかえるまで、ナチ政権下のドイツで実際に体験した戦争のなまなましい姿。「あのころはフリードリヒがいた」「ぼくたちもそこにいた」に続く、3部作の完結編。1995年刊の新版。

完訳 グリム童話〈2〉ごめんなさいお母さん (文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
わがままゆえに病気になった男の子。息子の死後、その墓を訪れた母親が行った仕打ちとは―。完成から百年以上の時を経ても、今なお多くの人に読まれているグリム童話。そこには「エゴ」「欲望」「悪」「死」といった人間にとってもっとも根源的な問いかけに対する答えが、散りばめられている。グリム兄弟が各地を廻って収集した民話・昔話を幾度にもわたって改訂し、完成させた完全版の初完訳、第二弾。

ヘトス・インスペクター―宇宙英雄ローダン・シリーズ〈326〉 (文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
ペリー・ローダンは焦燥にかられていた。ヘトッサ到着後、具体的進展がまったくないのだ。ラール人抵抗組織のロクティン=パルも連絡してこない。ところが、ホトレノル=タアクの思考を読んだグッキーが、陰謀を察知する。ヘトソンの告知者はテラナーの退路を断つため、コルヴェットMC=8を破壊するつもりなのだ。ローダンはついに行動を決意し、テレポーターやハルト人を投入して秘密基地設営の準備にかかるが…。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
渡辺 広佐
1950年生、中央大学大学院博士課程修了、中央大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

ファンタージエン 秘密の図書館 (単行本)

出版社 / 著者からの内容紹介
ファンタジーの金字塔「はてしない物語」(岩波書店刊)の世界(ルビ:ファンタージエン)が再び動き出す。ミヒャエル・エンデの秘蔵っ子であり「ネシャン・サーガ」シリーズでも有名なラルフ・イーザウが紡ぐ、「ファンタージエン」の古くて新しい物語。

内容(「MARC」データベースより)
表紙に二匹の蛇が描かれたあかがね色の本は、どうやって街の古本屋にたどりついたのか。古本屋の老主人がファンタージエンでしてきた冒険とは…。「はてしない物語」から20余年、ファンタージエンの新たなる物語。

一杯の珈琲から (文庫)

出版社/著者からの内容紹介
音楽の都ザルツブルクでひと夏を過ごそうと国境の近くのドイツ側の町に宿をとったゲオルク。為替管理の制約ゆえにオーストリア側で一文無しの生活を強いられる。そんなある日、コーヒー代も払えず困った彼は、居あわせた美女に助けを求めた……。『消え失せた密画』、『雪の中の三人男』につづくケストナー会心のユーモア三部作。

毛皮を着たヴィーナス (文庫)

出版社/著者からの内容紹介
サディズムと並び称されるマゾヒズムの語源を生みだしたザッヘル=マゾッホの代表作。東欧カルパチアとフィレンツェを舞台に、毛皮の似合う美しい貴婦人と青年の苦悩の快楽を幻想的に描いた傑作長編。

内容(「BOOK」データベースより)
カルパチアの保養地で毛皮の似合う美しい貴婦人と出会った青年は、残酷なヴィーナスに足げにされ鞭打たれる喜びを発見する。二人はフィレンツェに旅し、青年は婦人の奴隷になる契約を結ぶが、彼女に接近するギリシア人の出現に新たな苦悩の快楽を体験する―マゾヒズムの性愛を幻想的な世界に昇華させ、サドと並び称されるザッヘル=マゾッホの傑作長編小説。

旧ミュータントの帰還 ローダン・シリーズ 299巻 (文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
艦隊テンダー「ディノ386」艦長コノ・マトゥナリ大佐は怒っていた。惑星アスポルクへの補給を終えたあとも、ラトレイ星系に足どめされたのである。だが、指揮官ロワ・ダントンから説明を聞いて考えをあらためる。ダントンはローダンと旧ミュータントが抱える問題をいっきに解決する妙案を用意していたのだ。「ディノ386」は超弩級戦艦「モストノフ」をともない、ただちに重力嵐が荒れ狂う銀河中枢部に向かったが。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
天沼 春樹
1953年生、1982年中央大学大学院博士課程修了、中央大学文学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

デミアン (文庫)

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 「デミアン」は、語り手の青年ジンクレエルの自己探求の物語だ。    父母のちいさな「正しい世界」の外側をかいま見る少年時代、既成の価値観を受容できずに荒れ、自分の感性をたよりに理想を追い求め、時には人、とりわけ自分を傷つけながらも自分の内面を見詰め直す青年時代。そして、ついにありのままでかけがえのない自己をみいだしたときに体全体にみなぎるパワーと歓喜。少年期のにおいたつような追憶、嵐のような青年期の放蕩と混乱、霊的な初恋などの描写はヘッセ独特の叙情的なもの。実吉氏の典雅な訳文がひかる。    さらに、この作品は隠れた真実や無意識の願望の「謎かけ」や「暗示」に満ちていて、読者を否応なく引きつける。ヘッセは作品発表当時まだ目新しいものであった心理学の手法をよく咀嚼(そしゃく)し取り入れている。    既成価値や世間への違和感、自分は特別な存在であるという自意識、一方で密かに自分をさいなむ劣等感や罪悪感。人生の混迷期を乗り越えたヘッセが、この普遍的な青年の内面を渾身の力をこめて掘り下げるとき、読者はゆさぶられるような衝撃と共感を覚えるだろう。    心理学的な「解釈」をするなら、超自然的な雰囲気をたたえ、ジンクレエルを導く謎の青年デミアンはジンクレエルのアルター・エゴ(alter ego)であろうし、結末でジンクレエルが瀕死に陥るのはデミアン=分身との同一化を果たし、本来の自己として再生するためのいわば必然的なプロセスでなのであろう。    しかし、自分の中に静かに脈動する生命力が「本来の自己」という形を得たとき、人はこのいのちという奇跡を、何も恐れることなく十二分に「生ききる」パワーを得るのだ、というメッセージは、余分な知識なしでも十分受けとめられる。自己探求のさなかにある「青年」に、何度も読み返してほしい1冊である。(小野ヒデコ)

内容(「BOOK」データベースより)
デミアンは、夢想的でありながら現実的な意志をいだき、輝く星のような霊気と秘めた生気とをもっている謎めいた青年像である。「人間の使命はおのれにもどることだ」という命題を展開したこの小説は、第1次大戦直後の精神の危機を脱したヘッセ(1877‐1962)が、世界とおのれ自身の転換期にうちたてたみごとな記念碑ともいうべき作品である。

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